♯5
「は?」 サガは思わずそう問い返した。 そしてまじまじと突拍子もない事を言い出した主である少女を見つめた。 「聞こえませんでしたか?」 決して聞こえなかったわけではないのだが出来れば聞かなかったことにしたい。 どうしてこの瞬間にこの場に居てしまったのだろうかと後悔の念が押し寄せるがもう遅い。 微笑を絶やすことなく女神はさらにとどめのような一言を言い放った。 「私と衣装を交換しなさい」