短いですが7/7までフリーとか言ってみる。







産まれたままの姿でベッドに転がって、横に同じく転がっているアッシュの紅の髪で遊びながらルークはふと思い出したことを口にした。
「なぁ、こんな話知ってる?」
ルークが話し出したのは昔ガイから聞いたという、古くに伝わる織姫と彦星、その夫婦の話だった。
アッシュはその話を聞くと、ため息をつき
「自業自得だな」
とだけ呟いた。
隣に寝そべっているルークは考え込むような顔で
「仕事もせずに遊んでいた報い、なのかな?」
そう言った。
「俺なら」
アッシュは寝そべっているルークに覆いかぶさりながら。
「愛する者と1年も逢えないかと思うと、気が狂うかもしれんな」
ルークの耳元で囁かれ、見つめられて。
「お前と、あえない日など・・・」
アッシュのその眼差しはやけに熱っぽく真剣で。
作り話なんだから信じるなよ、などとは言えなくなり。
それどころか、自分がどれほど深く愛されているか気づいてしまった。
「アッシュ、すき、だよ・・・」
「俺は、愛している」
やはり真剣な眼差しに体中が熱くなり、アッシュの額にちゅっと柔らかいキスを施した。
それから啄ばむような口付けを交わして。
「来年も、アッシュと居られたらいいなぁ」
「安心しろ。死ぬときは一緒に死んでやる」
「それって、すげー殺し文句じゃね?」
「そうか?そうかもな」
ふふ、と笑いあい、手を繋いだまま、幸せな気持ちで眠りについた。